ギートステイト制作日誌「2045年のGoogle」

1998年に創業したGoogleは急成長を遂げ、瞬く間に巨大企業へとのし上がりました。最新四半期の売り上げは25億ドル近く、利益は7億ドル以上ですから、年間売り上げ1兆2000億円、税引き後純利益3400億円に相当します。これは、マイクロソフトの利益が1兆5000億円、トヨタの利益が1兆2000億円であることを考えると、創業10年未満の企業とは信じられません。創業事業であるウェブのテキスト検索だけでなく、イメージ検索、Google Map,Google Earth,Book Search,公衆無線LANサービス,orkutのようなSNSサービス、ブログホスティングblogger,writelyやGoogle SpreadSheetのようなAjaxオフィスツール,Gmailなど数々のサービスを成功させています。

では、あと40年ほどたった2045年Googleはどのような企業になっているのでしょうか。少々想像力を働かせてみましょう。6月に書いた設定用資料にコメントを書く形で紹介したいと思います。

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「なめらかな社会の距離設計」からギートステイト制作日誌へ

ised1.0のぼくの会の報告

なめらかな社会の距離設計」が公開されました。個人史的にはもっとも気合をいれた講演なので、ぜひご一読ください。

 鈴木健はまず講演において、「私的所有」という概念の由来を、生物学的な起源に遡行して検討しながら、「敵/見方」といった二項対立的な概念把握こそが、現代社会の問題の基底にあるとみなす。そして鈴木は、二項対立ではない「なめらか」な認知距離を可能にするためのシステムを、メディア、貨幣、法(契約)という三領域それぞれについて提案している。

中略

 討議第2部では、倫理研からのゲスト参加となった白田秀彰が、「鈴木健の構想は宗教に他ならない」と口火を切った。白田によれば、鈴木健の「PICSY」や「契約の自動実行」といった構想は、社会的行為の複雑な因果関係を機械に演算し、実社会に反映させることで、これまで仏陀やキリストの開示した「因果応報」や「他者への愛(思いやり)」という理念的な関係性を実現することに相当するというのである。これに対し東は、鈴木のこの構想を、「生態環境を根底から書き換える」という意味で、宗教的というよりは「生態学的」と形容することを提案。この生態学的な制御によって、これまで国家の果たしてきた「暴力の抑止」と「私的所有の保障」という機能を代替さえすれば、国家を揚棄することもありうることを示唆した。

そして、ised2.0とも一部で呼ばれていた

CNETギートステイト制作日誌で最初のエントリーも書きました。

さて、2045年にはどんな宗教改革が起きているでしょうか。

ギートステイト2045年では、その人の人生を記録したライフログを呼ばれるアーカイブを多くの人が持つようになります。ライフログとデバイスが連携することによって、さまざまなレベルで生活に利便性が提供されるからです。ライフログは、いまのブログの発展系のようなものですが、その情報量は現在の十億倍を超えます。ある人の24時間365日何十年もの精細な映像記録が蓄積され、そのアーカイブを検索、閲覧する新しいインターフェイスも開発されていきます。

すると、当初は予想されてなかったことですが、ライフログ中の他人の人生を自分の人生と思い込む人が出てきます。自分がライフログ上の彼の生まれ変わりだと強く信じる人々が、何十万人も出現するのです。これはあながちありえないことではありません。そもそも、人間の記憶とは怪しいもので、幼いときの記憶はそのままの記憶ではなく、記憶を幾度となく想起することによって記憶として固着していくものです。

Life Hacks PRESSでエクストリームリーディングが紹介

Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~
田口 元 安藤 幸央 平林 純 角 征典 和田 卓人 金子 順 角谷 信太郎
技術評論社 (2006/03/23)

Life Hacks PRESSでエクストリームリーディングが紹介されていました。角谷 信太郎さんの「勉強会のススメ」という記事の中で紹介されています。実は各所で実践されはじめているようです。角谷さん自身も会社の毎朝の30分読書会でやられているようです。

エクストリームリーディングは読書会の方式の1つで、先述した「エクストリームプログラミング」を読書会に応用したものです。筆者はこの方式の経験はまだ浅いですが、とても興味深いので紹介したいと思います。運営負荷の低さに対して高い学習効果を得られます。まったく事前準備をしないで行うことが特徴です。

ちなみにこの記事の中にあるURLがhtmになっているので、これない人がいたかも。

関連エントリー

エクストリームリーディング

エクストリームリーディングのノウハウ

日曜日、コミケで売り子します。

カタログ表紙画像・七尾奈留(あいすとちょこ)

hajou_cm70_cover.jpg

プロジェクト「ギートステイト」の一貫で、

ギートステイト・ハンドブックを売る東浩紀さんのコミケブースのお手伝いをすることになりました。

このハンドブックには、ぼくの書いた原稿や、企画会議の議事録なども掲載されています。どんな感じで議論しているのか、雰囲気がつかめるかもしれません。

8年くらい前に舛本さんに連れられて、コミケにいったことがありますが、まさかそのときは自分が売り子になるとは思いもしませんでした。もしよろしかったら、3日目西地区まー02b「波状言論」まで足をお運びください。

ウノウ出張オフィス中

サルガッソー
サルガッソー posted by (C) Shintaroさんの写真

今日は、映画生活フォト蔵をサービスしているウノウに出張オフィス中です。

フリーアドレスの快適なオフィスですばらしいです。

木目の机や椅子にセンスのよさを感じますね。

ウノウのオフィスについては、東京オフィスコンサルタントのページも参考に。

CNETインタビュー掲載

50年後の未来はどうなっているのだろうか。温暖化で海面が上昇するだろうか、はたまた少子高齢化が進むのか、戦争が起こるのか。考えられる未来はいくつもあるが、どれも今ひとつ現実味を帯びない。

 そんな未来の予測を、ポストモダンからサブカルチャーまで幅広い論考を繰り広げる批評家の東浩紀氏と、IPA未踏ソフトウェア創造事業で天才プログラマーに認定されたこともあるエンジニアの鈴木健氏、そして小説家の桜坂洋氏が、人文・社会学や情報技術という観点から検証しストーリー化し、さらには映像作品としての公開を目指すプロジェクトギートステイトを開始する。

続きは以下で読んでください。

批評家とエンジニアが予測する2045年の世界--プロジェクト「ギートステイト」

これを皮切りに、CNETで制作日誌ブログの連載がはじまります。お楽しみに。

第1回 LiveCoding

第1回のLiveCodingのイベントが、株式会社サルガッソー(鈴木健)+洛西一周の主催で8/5の午後7時から渋谷の.Barで開かれました。CE中嶋さん、ライブドアma.laさんや、はてなsecondlifeさんなどが次々と技を披露しました。

LiveCodingとは、ライヴでプログラミングの技を披露し合い、つっこみをいれたりして、その場でソフトウェアを開発する新しい潮流です。すごいプログラマーのスーパーテクニックを生で見て、みんなで盛り上がります。かなり楽しいです。

第1回の詳細報告はLiveCoding.orgに掲載しております。