PICSY in English

国立情報学研究所で、PICSYの講義をしてきた。大学院の授業だったので、理解力の高い人が多くて話は伝わりやすかったと思う。留学生の人々はどういう感想をもったのだろうか。 思ったより英語でしゃべれるじゃん、と自分でびっくり。1時間半しっかりとエッ…

なめらかな建築とその敵

彼らが造り上げたものは、自然より自然らしい自然であった。 そして感嘆すべきことは、彼らは意図して造ろうとしていたことである。 彼らとは、荒川修作とマドリン・ギンズという二つの身体、そしてそれらをとりまく細胞40億年の歴史と30年のコンテクス…

名古屋の夜

名古屋で未踏中間報告会&キックオフセミナーにきた。 すばらしいアイデアが二つ 1.笑いコンピューティングは世界を救う with まつむら(実はAI学会かんけいの古い友人) 2.なめらかな民主制(直接と間接の間) with ringo ふたつとも、かなりの大物アイデ…

対話による複雑系研究会(第二回)「知るとは何か?―『想起』と『暗黙に知ること』―」

http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/gnrl_info/news/list05/13.htmlより 情報学環(駒場)主催 対話による複雑系研究会(第二回) 「知るとは何か?―『想起』と『暗黙に知ること』―」 シリーズのねらい 「複雑系科学の観点から世界はどう見えるか」をテーマとした…

結婚式れんちゃん

日曜日はいとこの結婚式でした。結婚式二連荘は初めてです。 親戚の結婚式は友達の結婚式とまた違う気分があるなあ。 結婚式に出るたびに制度について考えてしまうのは変わらないけど。 そのいとこは、よく失踪してたんだけど、世界中をバックパック旅行して…

池上研でネットを語る

昨日はDr. ezcaの結婚披露宴。結婚式ってSNSだよなー。その人を取り巻くいろんなコンテクストが一同に集まる。不思議な空間。 池上さんはスピーチで、「lifeとは何か」についてプレゼンする。こういう結婚式スピーチははじめて見た。Bokononのkarassについて…

女キリスト

昨日は、茂木健一郎(42)が駒場にきたので、渋谷で飲んだ。 講義の途中で部屋に入ると突然あてられた。「茂木さんはハードプロブレムより、最近はイージープロブレムに志向が移っているようだけど、どうなんだ」というようなつまらない質問をしてしまった。後…

二本線

師匠の代わりに熱力学の授業で、1年生に説明してきた。 しかし時間オーバー。うぬー。 みんなベイトソンの言う二次学習してくれただろうか。 しかし、久しぶりに熱力学を勉強して楽しかった。最近、ペンを走らせて最後に斜めに二本線を引いて証明終了という…

愛知万博と養老天命反転地

万博は正直つまらなかった。5月末に名古屋に行く用事があったので、ついでに愛知万博にいってきたのだけど、見るべきものはほとんどなかった。唯一ちょっとだけ目をひいたのは、コンパニオンロボットくらいかな。終電(新幹線)を逃して、夜行をまつ名古屋…

識字率

「識字率をあげるがごとく、すべての人がプログラミングをして、自分のためのメディアを創造できるようになる」というアラン・ケイの野望について考えると、当然、識字率の歴史と現状が気になります。 ここに、アジア太平洋の各国の識字率のグラフがあります…

drinking party computing 飲み会を楽しくするコンピューティング

飲み会について熱く語ろう。 drinking party computingは、飲み会をコンピュータを使って支援するという分野である。なんてあるかのようにいうけど、2時間ほど前に、飲みながら名前をつけたオリジナルコンセプトだ。この概念自体は、去年末に、この4月から…

「アラン・ケイ」を読み込む

先日のエントリー「アラン・ケイ」を読むにはかなりの反響がありましたが、やはり、アラン・ケイ本人の言葉の迫力を伝えなくてはなりません。読んで興味はもったけど、本を買わなかったものぐさの人のために、先日のエントリーの文面そのままに、アラン・ケ…

「すべての人がメディアを作る」の意味

アラン・ケイの言う「すべての人がメディアを作る」というのは、ブログを立てたり、メルマガを発行したり、ホームページを自作したりという意味だと解釈する人がいるようですが、大間違いです。 もしもそういう解釈をした人がいれば、自分の文章読解能力に疑…

「アラン・ケイ」を読む

アラン・ケイの論文集「アラン・ケイ」を9年ぶりに読みました。ぼくが最近よく言っていたことが書かれていて、新鮮な驚きを持って読むことができました。脳のどこかに残っていたんですね。 次回ISED設計研の内容と絡むので、話のつぼを紹介しておきます。 …

次回ISED設計研は6/11

ICCのイベントが終わりました。 エキソニモさんとか、ドミニク・チェンさんとかアートまわりの人たちと出会えたのがとてもよかったです。飲み会盛り上がりました。サイモンのlive codingも面白かった。 終わったばかりですが、今度の土曜日6/11に第四回ISED…

明日ICCでパネル・ディスカッションです

売りは、「なめらか」本邦初公開かな。 http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2005/Opennature/KOP/event01_j.html より ワークインプログレス・インスタレーション/フォーラム : 《コモンズ|テールズ|ルールズ ― KOP(キングダム・オブ・パイラシー)リサー…

Joint Computer

イノベーションを進めるためには、大きなレベルで概念という束縛をはずしてやらねばらないときもある。 アラン・ケイのパーソナルコンピュータのパラダイムを超えるものとして、マーク・ワイザーはユビキタスコンピューティングという軸を提唱したが、他の軸…

シム・エブリシング

ウィル・ライトの新作「Spore」は、別名シム・エブリシングと呼ばれているらしい。 エブリシングいうなら、胞子でなく細胞からシミュレーションしてほしいな。 ringoはE3でみたんだろうか。 それはそうと、今年のチャンピョンズリーグ決勝はすごい試合だった…

延期のお知らせ

============================================ 誠にもうしわけありませんが、 下記の研究会は、報告者の都合により【延期】となりました。 日程の再調整がつき次第、お知らせいたします。 ============================================= 情報学環(駒場)…

降臨

昨日、IPAX2005に行ったのですが、ぼくがブースを離れている隙に、なんとrubyの開発者のまつもとゆきひろさんがGalapagosのブースに来た。たっきーが対応したのだが、5分ほど話した後、パワポ資料が欲しいと言い残して帰ったらしい。(ちなみに、プログラミ…

Galapagos明日、IPAX2005に出展

エクストリーム・ミーティング支援ツールを開発するGalapagosプロジェクトは、明日、未踏の成果を東京ビジネスショウ併設のIPAX2005に出展します。 プレゼンテーションは明日の11時からとなります。興味のある方は足をお運びください。それ以外の時間にも…

ISEDな一日

昨日は、昼に、はてなの近藤さんとランチ。時間オーバーして店から追い出されるまで話す。エクストリーム・ミーティングにも好感触で、コンソーシアムにも参加してくれそう。 大学に戻って池上さんらとだべって、コーディング。異様にモチベーションが高いの…

対話による複雑系研究会(第二回)

前回は結構面白かったので、今回も面白いことを期待。興味ある人はぜひどうぞ。 *************************************************** 情報学環(駒場)主催 対話による複雑系研究会(第二回) 「歴史の理論はいかに可能か?」 対話者 桜井英治(北海道大学…

不確定性原理を考え直す

昨日は、駒場の物理談話会で、小澤正直さんの「不確定性原理を考え直す」を聞いてきた。 ハイゼンベルクの不確定性原理が成立しない場合があるという話でした。面白かったけど、真偽を判断するには知識が足りないなあと実感。もう一度量子力学勉強しなおした…

くるってる

池上研では、「くるってる」というのは誉め言葉です。たとえば、オットー・レスラーはくるってるので、誉められます。フランシスコ・ヴァレラとか、ロバート・ローゼンとかもまあまあくるってる扱いされているようです。逆に少しでも狂ってない場合は、「トリ…

書き出し

とある申請書の書き出しを書いてみた。 インターネットやパーソナルコンピュータに代表される情報技術が社会に遍在することによって、社会システム全体が大きな変化を受けると予測されて久しい。その社会的インパクトは、グーテンベルクの活版印刷に匹敵する…

会社は誰のものか 5.持ち合いと自律性

さて、前回は、民主主義のパラドックスを紹介して、どれほど大きな会社の意思決定を下すのにも、原理的には1円あればいいことを示しました。 ただ、これはヒエラルキカルな構造の場合のことです。そういわれると、ループになっていたり、ネットワーク構造に…

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博士が100にんいるむら ほんまかいな。

6月4日にICCでパネル・ディスカッションをします

NTT InterCommunication Center (ICC)というサイエンス・アートのミュージアムで開かれるパネル・ディスカッションでお話することになりました。 http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2005/Opennature/KOP/event01_j.html をコピペすると、 ワークインプログレ…

6 degrees of separation とmagic number 7

故あって、カントールコーディングについて文献を読み漁っていて、Ichiro Tsuda and Shigeru Kuroda,"A Complex Systems Approach to an Interpretation of Dynamic Brain Activity II: Does Cantor Coding Provide a Dynamic Model for the Formation of Ep…