softdrink

今日は、softdrinkという飲み会サークルの第一回飲み会だ。
softwareに関わる仕事をしている面白い人を集めてdrinkするので、softdrinkという名前にしたが、本当にsoftdrinkしか飲まない人も結構いたりする。
PICSYに興味もっている人もたくさん参加した。

それはともかく、今日は参加者のみんなから「すごい人脈だね」と言われた。「きみもすごい人脈のひとりでしょ」と言い返しそうになった。確かに、20代から30代のIT業界で尖がっている人が大集合した感はあるが、すごい人脈だとは思わない。今日からみんなもお互い知り合いだしね。

それだと、話の期待にこたえられないので、少しだけ余計な話をする。人脈を築くこつは、自分が面白いと思うことに対して正直であることだ。世の中には何も特にしたくない人と、何か漠然としたい人と、何かこれをしたい人の3つのタイプがいる。恐ろしいことに、学生時代に交流会などにいくと、何か漠然としたい人が99人いて、何かこれがしたい人が1人いるという感じだ。何も特にしたくない人はそもそもそういうところにこない。自分が面白いことをしようとしていれば、面白い人は自然と集まってくる。それ以外の人は運でめぐり合うから人脈の層が薄いだけだ。

面白い人と出会うことに、いかに自分が貪欲であるかという話の例として杉田くんをあげよう。彼と出会ったのは大学2年の熱力学の授業のときだった。その先生は学生に質問をあてるのが趣味らしく、しばしば質問をするのだが、学生が答えられたためしがほとんどなかった。ある授業で彼が先生から質問されてすらすら答えるのを聞いて、思わず感動してしまった。
その内容というのは、マクスウェル方程式と電信方程式を比較して、マクスウェル方程式が可逆なのに電信方程式は不可逆なのはどうしてか、というもので、それは、電信方程式に加えられている式が不可逆であり、それは抵抗であり、最終的には熱となるという答えだ。これは数式の展開力と物語性を両方理解していないと分からない話で、ぼくは授業が終わった後に杉田君に声をかけて友達になってしまった。(ちなみに、ぼくは好きな女の子に声をかけることはできない)

それからお互い違う道を歩んだと思いきや、ソニーコンピュータサイエンス研究所で運命的な出会いをする。うーん、君も同じところにきたのね。彼の指導教官の谷さんとぼくの指導教官の池上さんは共同研究者だったのだ。いまは理研でがんばっていることだろう。

まあ、結局杉田君とは後で出会ったのかもしれないが、ぼくはすごい人をみると話しかけてしまうという性格らしい。出会いは一瞬でも早いほうがいい。