I-WATとユビキタスPICSY

i-WATがWATコミュニティで少し流行り始めたみたい。i-watは、SFC村井研の斉藤さんが作ったソフトウェアで、WAT清算システムをネットで使えるようにしたものだ。ぼくもHotwiredの記事でP2P型貨幣について考察したことがあるので、いよいよという感じで楽しみ。

日本の電子貨幣で独創性があるのは、ぼくの知る限りPICSYの他は斉藤さんのi-WATだけだろうと思う。他の面白いのがあれば、ぜひ教えてほしいな。

PICSYユビキタス化も前から考えていたから、ちょっと思考を進めてみると、今のPICSYが人ベースなのに対して、RFIDとか使ってモノベースで価値が伝播するほうがいいかもしれない。たとえば、ここで紹介されているbookcrossing.comみたいなのと連携するのが楽しいかもしれない。

「私はとても特別な本です。新しいともだちを作りながら世界を旅して回っています。私をあなたの一冊にしてくれますか。そしてあなたは、 www.bookcrossing.comのサイトに行って、私の id 入りの日記を書くことができます。そうすれば私の古い友達が、私が無事あなたのところで過ごしていることを知って幸せになるでしょう。その後、私の夢をかなえてください。私を読んで、そして解放してください!」

持ち主は、こんなプレートを web サイトで印刷して本の表紙の裏に貼り付ける。そして、この本を、どこかに寄付したり、公園のベンチに置き去りにする。プレートには管理 id が割り振られていて、本を拾った人はサイトで id を入力して、書評を記す。そして、またこの本をどこかの誰かに渡す。 id の履歴を見ることで、過去にこの本が誰に読まれ、どんな漂流の旅をしてきたかが分かる。

読んだ本を無料で流通させる仕組みであり、26万人の会員、毎日200人から500人加入、 60 万冊以上の本がこの仕組みを使って、全米に流通しているという。ラベルを販売。

RFIDまわりとかそれほど詳しくないので、誰か一緒にやりませんか?