先週、朝まで生テレビを8年ぶりくらいに見ていたら、ライブドアがオン・ザ・エッジだったころのCTOだった小飼弾という人がでていました。(Jcode.pmの作者のようです。昔お世話になりました)
オープンソース・プログラマーという肩書きで登場しているのは、オープンソースを宣伝しようという腹があるようです。ところが、番組では「オープンソースが利用者責任なんて責任感がない」と出演者全員からたたかれてしまい、イメージアップに成功しているようには見えませんでした。
まあ、一般の人はオープンソースなんて知らなくていいという意見もあるかと思いますが、ソースコードを書くということがどういう営為なのかを身体で知っておくことも教養のひとつであり、それらによってわれわれの生活がどのように支えられているか知ることは重要と言えます。ぼくなんかは、「ソースコードというのはソフトウェアの設計図にあたるもので」「オープンソースは無料のソフトウェアのことで」などという解説をニュースで読むと、何かやるかたない思いがします。
そもそも、オープンソースを議論するときに言われるのは、「みんなが同じものを作るのは無駄だから共通の部分はオープンソース」とか「プログラマーがプログラムを書くのは喜び」とかそういう話です。そういう効率性とか個人の性格に還元しない価値を見出せないものでしょうか。
そんなことを吉江くんとコーヒーをすすりながら話しているときに思いついたのが、「プレゼントとしてのオープンソースプログラム」というアイデアです。
せっかくソースが公開されているのだから、ちょっと修正して、誰かの誕生日プレゼントとしてオリジナルソフトを送ってしまうというのはどうでしょうか。世界でひとつだけの、たった一人だけのためのソフトウェアです。
古来から、人はプレゼントとして歌や詩を作って贈ったり、手料理や手作りのマフラーを編んでプレゼントしてきました。その延長線上で考えればまったく不思議でもありません。歌や詩は完全に独創的なものは少なく、手料理にはレシピがあり、マフラーは教本のとおりに作るだけです。それでももらったほうはうれしいのは、ひととおりいっぺんではない想いと工夫を感じるからです。
おそらく、男性が女性にソフトウェアを贈るというのは、一般論としては、あまり好印象を与えるとは思えません。そこで女性が男性にかわいい心の温まるオリジナルソフトウェアを贈るというのはどうでしょうか。
条件は以下のようなものになります。
・オープンソースのソフトウェアで、ちょっと変更するだけでオリジナル感がだせる。
・ど素人(高校の数学の授業でBASICってあったなー程度)が1日がんばればどうにかなる。
・ちょっとの工夫で、その人なりの個性がだせる。
・もらってうれしい、ちょっと便利、常時起動していそう。
・設定をかえるだけじゃなくて、ソースをビルドするプロセスが入る。
例として考えたのが
・彼女の声の目覚まし時計
・ブラウジングすると、彼女の顔がアニメーションするブラウザ
などですが、なかなかいいアイデアが浮かびません。
そこで、ぜひみなさんからいいアイデアを募集しようと思います。面白いモノが集まれば、いまちょうど出版社を作っているので、本にまとめて出版してみたいと思います。普通に素人がプログラムを改変しても、まずコンパイルに通りませんし、間違って脆弱性の火種を埋め込むこともありえます。そういうリスクのない修正の仕方を教えてあげたらいいのではないかと思います。