2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

6 degrees of separation とmagic number 7

故あって、カントールコーディングについて文献を読み漁っていて、Ichiro Tsuda and Shigeru Kuroda,"A Complex Systems Approach to an Interpretation of Dynamic Brain Activity II: Does Cantor Coding Provide a Dynamic Model for the Formation of Ep…

苗村憲司と米沢富美子

いま、研究室でふと、日本物理学会編「科学英語論文のすべて 第二版」丸善という本を手にとったら、著者リストに見慣れた名前が2名ほど。 それがタイトルのご両名なのだが、米沢富美子はぼくの大学時代の指導教官で、苗村憲司はPICSY engineの共同開発者のn…

会社は誰のものか 4.民主主義のパラドックス

いままで3回にわたって、経済面(あるいは外部経済面)から会社を見てきました。 今度は組織として会社をみていきましょう。組織というのは、みんながまとまって動くわけですから、ばらばらに動くわけにはいきません。もちろん、ばらばらにやってもいいので…

協調フィルタリングと公文俊平

故あって、情報フィルタリングの文献を読み漁っている。 協調フィルタリングをブレイクさせた論文の一つである、"GroupLens: An Open Architecture for Collaborative Filtering of Netnews",1994を読むと、引用文献に見覚えのある名前がある。 11. Kumon, S…

会社は誰のものか 3.支出面と外部効果

2回にわたって、会社を「付加価値を生み出すもの」として見てきました。すなわち、生産面=分配面から会社をみてきたことになります。

占領政策

アメリカのイラクへ政策とライブドアのニッポン放送政策に共通するのは、占領政策のレベルの低さである。両者とも侵攻そのものには成功したが、占領統治に躓いた。 戦争そのものよりも占領政策のほうがよっぽど難しいのは、歴史が教えるとおりだ。さらにいえ…

会社は誰のものか 2.分配率とPICSY

前回のエントリで、世の中には資本分配率と労働分配率というのがあるというのがお分かりいただけたと思います。 会社をとりまくアクターは、お金を入れてくれる投資家(や銀行)、顧客と、モノや労働を入れてくれる従業員と仕入先があります。付加価値のうち…

会社は誰のものか 1.資本分配率と労働分配率

ぼくが最初に会社は誰のものかという問題に疑問に思ったのは、かれこれ20年ほど前のことです。それ以来、断続的にこの問題を考えてきましたが、ライブドア-フジテレビ問題のおかげで、一躍社会的なトピックになりました。 一応、このブログはPICSY blogな…

ISED 第二回設計研議事録公開

2月12日に行われたISEDの第二回設計研議事録が公開されました。第二回は、GNUプロジェクトで活躍しているオープンソースアクティビストの八田さんの発表でした。ぼくは、このへんとこのへんで主に話していますが、全般的に面白いので読まれることをお勧め…

ケインズ以来

NHKの「日本の、これから 格差社会」を見て思ったこと。 ホリエモンをはじめ、経営者として成功した人たちには、「みんな努力が足りないんじゃないの?」「いまで十分機会がめぐまれている」といった言説がみられた。 いや、まあ実際そういう人もいるかもし…

an・an特集 オープンソースで恋の勝ち組

先週、朝まで生テレビを8年ぶりくらいに見ていたら、ライブドアがオン・ザ・エッジだったころのCTOだった小飼弾という人がでていました。(Jcode.pmの作者のようです。昔お世話になりました) オープンソース・プログラマーという肩書きで登場しているのは…

AshbyのHomeostatとアフォリズム

先日、W. Ross Ashbyの"An Introduction to Cybernetics"という本のP84からP86で紹介されているHomeostatという機械について以前ゼミで読んだことがあって、Dr. ezcaとその話になりました。 普通のHomeoshtasis(ホメオスタシス)の説明は、安定状態からのず…

方法序説 第三部より

どこかの森に迷いこんだ旅人たちは、あちらへ向かったり、こちらへ向かったりして迷い歩くべきではなく、いわんやまた一つの場所にとどまっているべきでもなく、つねに同じ方向に、できるかぎりまっすぐに進むべきであって、その方向を彼らに選ばせたものが…

楠くん、登場

======================================== 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主催 学際的研究プロジェクト 「情報社会の倫理と設計についての学際的研究」 (ised@glocom) 第3回「情報社会と設計」研究部会 開催のお知らせ 2005年4月3日 =…

車社会と情報社会

今日は自動車免許の書き換えにいってきた。10年ほど前に免許合宿の講習中に、車社会という言葉がでたときの違和感と発見は今でも忘れない。というのは、車というのが生活の中に遍在し当たり前になりすぎていて、あえて車社会といわれると確かにそのように…

ホリエモンがPICSYをライブドアポイントに採用か

昨日、ライブドアの方から連絡がありまして、最近、なにかと話題のホリエモンがPICSYに興味があるとのことでした。 趣旨は、要約、翻訳すると以下のような感じでした。 ・すべての取引が投資になる貨幣というのが、資本主義の理念を徹底しており、ホリエモン…