2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

FTEXTのインタビュー

commonsphere feature interview 02: FTEXT 『教科書をオープンに:新しい「教える-学ぶ」関係へ』 が公開されました。 FTEXT FTEXTのメインコンテンツは2つあります。 1.数学の教科書 2.数学の入試問題データベース これから、いろいろと増やしていこ…

錯覚展

駒場で錯覚展が開かれていて、これが大変おもしろい。今日が最終日なので、休日をもてあましている人はぜひどうぞ。ぼくは連続音の錯聴がお気に入りです。 錯覚といえば、Juan-Carlos Letelierというマトゥラーナの弟子(チリの人)が駒場の生産研にvisitor …

小泉純一郎と「無能の美」

自民党の圧勝に終わった総選挙そのものにさほど興味はない。ぼくが興味があるのは、小泉純一郎の引き際である。 小泉純一郎の仕事を一言でいえば、田中角栄的なるものの一掃である。 田中角栄が日本の政治に残したものとはすなわち、 1.土建を中心とした政…

XMLの文体と新しい社会契約論(6):Web3.0

最近、Web2.0というのが話題になっているが、特に騒ぐほどのことは何もない。Web2.0は、一言で言えば、「機械によって処理可能なWeb」であり、1998年にXMLの仕様が策定されたのは、さらにその数年前から、こうしたことが必要だという認識がWWWの首脳部にあっ…

何かと闘っている人々

大学時代の友人で文芸批評家を目指す藤山という男がいて、とにかく小林秀雄がすばらしいから読みなさいといわれて、「モオツァルト」「無常という事」くらいは読んだことがある。8年くらい前のことだが、まあ、こんなものかと思った。 それで先日、池上研の…

政策CPプロジェクト(衆院選2005プログラム)

知人の島くんから、以下のメールが送られてきました。 ――――――――――――――――――――――――――――― 政策CPプロジェクト(衆院選2005プログラム) http://seisaku.jp/ ――――――――――――――――――――――――――――― 「政策コミュニケーション・プラットフォーム(政策CP)」プロジェクト…

寺田寅彦3 科学者とあたま

池上さんはよく、馬鹿じゃないとよい研究はできないと言う。 これがどういうことか、寺田寅彦が明晰な文章で表現している。 頭の悪い人は、頭のいい人が考えて、はじめからだめにきまっているような試みを、一生懸命につづけている。やっと、それがだめとわ…

寺田寅彦2 化け物の進化

世界に化け物が満ち溢れているほど、そこには科学が芽生える。もしかしたら、京都で優れた科学者が育まれたのは、京都に化け物が多いからかもしれない。 小林秀雄の講演「信ずることと考えること」は、そうした化け物に対して知識人がとるべき態度について扱…

寺田寅彦1 物理学と感覚

絶対とか窮極の真理とかというものの存在を信じてそれを得ようと努力する人はこの点で第一に科学というものに失望しなければならない。 池上研合宿の、池上=佐藤論争とかぶった。 科学において唯心論はどう扱われるべきか。 ぼくの答えは「唯心論者を構成せ…

吉江くん最高 -カリキュラムにおける疎結合と密結合-

文科省の指導要領に少ししか準拠していない高校教科書 FTEXT 数学Aの出版前レビューをしている。 昨日は第三章の「場合の数」だったのだけど、これがまた気合が入っていた。吉江くんの心意気が感じられる章だった。数学的な物語としても面白いものだから、一…

ゲーデル再考

松岡正剛の千夜千冊で、「ゲーデル再考」がのせられている。 ハオ・ワンはともかくとして、当時のウィーン学団の雰囲気からゲーデルを語るという、松岡さんらしいとても面白い構成になっているので、ご一読を。フォン・ノイマンの天才が、ゲーデルやチューリ…

HyperMap再考

ぼくは文体を常に考えている。コンピュータの文体とはなんだろうか。 1995年の夏に、ぼくははじめてMosaicをさわった。当時みるべきサイトはホワイトハウスとか、NTTのページとか大したものはなかったけど、ぼくが魅せられたのは一瞬で地球の裏側と通信がで…

怒涛の一週間

怒涛の一週間がおわった。 1.未踏のSTNの発表が27日(土)でその前日から準備 2.27-28と猿合奏の合宿 3.29-1まで池上研の合宿、しかも幹事。5セッション中4セッションで話をする。やりすぎ。 4.1-2と池上さんと論文を手伝う。 疲れ…