神経接続(続き)

先日、統計数理研究所で行われた、International Symposium on The Art of Statistical Metawareで、テーマが神経接続なセッションがあったのでききにいった。理論屋さんの話はさておいて、実験屋さんの話を聞くのが目的だ。

ひとつは、ベルリンのBerlin Brain Computer Interface(BBCI)のMullerさん。ここのチームはEEGを使って、非因襲的方法でdata outさせようとしている。最初のデモは、アルカノイドを念じるだけでプレーするというもの。アルカノイドは、周期運動っぽかったので、角度コントロールしているのがなんだかなあ。次がテトリスを念じるだけでプレーするというもの。アルカノイドは左右しかないので、1bitの情報しか使わない。テトリスは、左右の回転がはいるので2bitの情報を使う。そのぶんだけちょっと難しいだろう。Mullerさんが強調していたのは、脳波を機械が学習するだけではなくて、脳も学習するという二重の学習があるということ。つまり、脳波をコントロールできるようになるということ。

次にでていたたのは、米国Brawn大学のチーム。ここの技術はcyberkinetics社というベンチャーによってビジネス化されている。脳への埋め込み型で、四肢不随の25歳の男性を対象にした実験をすでに去年の夏から行っている。認可も受けているらしい。デモででてきたのは、カーソルをトラックするという実験。普通にマウス動かせるやんけ。

ezcaくんは、あれじゃあ、筋電位とるのとかわらんじゃねーか、と怒っていた。

(→筋肉が動かないところが違うんじゃないかな)

ikegさんは、ベイジアンとガウシアンというべたなやり方だったので、怒ってた。

(→目的が工学とビジネスなんでしょー)

かえってきたら、橋本kohさんが、はやく使いたいなー、とにこにこしていた。

(→ぼくも早く使いたい)

リモコンとか、マウス、キーボードとか入力系のデバイスがいらなくなるというのがまずでかい。その次はテレパシーができるようになるというのがでかい。

しかし、この程度の技術だと、まだ自我の概念に大幅な変更が起きるということはないだろうな。しばらく安泰だ。