貨幣の情報量

法政大学の白田さんが面白い表現をしていたのでちょっとコメントをしよう。彼曰く、PICSYは「情報量の豊富な貨幣」だ。既存の貨幣が人数Nの場合、Nの情報量しかないのに対して、PICSYはN^2の情報量をもっている。

白田さんはトレーサビリティについて注目していたが、これは世界が情報量を増やす方向に進んでいる端的な例だ。ほんとは取引履歴を全部もっていて、物質と物質の構成因果関係も持っていれば、もっと情報量の豊富な貨幣になるのだけど、あまりに情報量が豊富すぎて、ちょっと現実的ではない。ただ1000年後のことを考えれば、何がおきても不思議じゃないかも。

ちなみに、3/13に白田さん主催のロージナ大飲酒会で発表するが、タイトルを「伝播投資貨幣PICSYと第三の文化の可能性」としようと思う。以前、2つの文化の間というエントリを書いたが、ようやく決定的なアプリのイメージができつつある。途中に中嶋さんの発表もいれて正味40分。面白い発表ができそうな気がする。

PICSYが情報財に適用できれば、ネットの文法に一歩近づくことになる。(ちなみに、情報量のはなしと情報財のはなしは直接は関係ないのでご注意を)