2004-01-01から1年間の記事一覧

本質と孤独

雪の大晦日になってしまった。 昼までGalapagosのメンバーと一緒にいた。2泊3日の打ち上げ昼飯中も、早くコーディングがしたいというコメントが飛び出していた。やっぱり、作っているもの自体が面白くて可能性を感じ、メンバーも有能で面白い人ばかりとい…

赤坂ホテル開発合宿

GalapagosプロジェクトとGlucoseプロジェクトの合同開発合宿@赤坂。PS2もNintendo DSもあるのに脇目も振らずにコーディングする人々。「あー。もっとコーディングしてー!」と叫び続けている彼らをみると、恐怖にかられます。 すごいスピードで仕様が決まっ…

ろうそくの科学

せっかくのクリスマスだったので、ファラデーが1860年の英国王立研究所で行ったクリスマスレクチャーを本にした「ろうそくの科学」を図書館で借りてきて読んだ。 たしかに、名講演というだけあって、物理化学の考え方の基礎がふんだんに含まれている。ろうそ…

妄想から確信へ

昨日、Galapagosエディタを使って、開発者の小野和俊自身がXMを実践するというのをGalapagosプロジェクト内で初めて行った。すごいー。革命の予感がいよいよしてきたぞ。

5年ぶりのC++

今日は、朝方まで研究室にこもり、5年ぶりにC++でリカレントニューラルネットワークを実装。次はGA部分を作ろう。

詩人レベッカ

SFCでの講演が終わったあとに、オリバー・サックスの名著「妻を帽子と間違えた男」に収録されている「詩人レベッカ」をぺらぺらとめくって読んだ。 「彼女は物語に飢え、物語を必要としていた。物語は必要な栄養であり、現実を知らせてくれるものだった。自…

想像力の欠如

先日の新潟中越地震の直後に、神戸で震災にあった経験のある女の子が感情を揺さぶられてしまい、気分が悪くなっていた。その会話のときに一緒にいたある男の子が、「でも30人しかまだ死んでいないんだって」と言った。女の子は「地震てのは起きてからしば…

SFC特別講義「物語としてのソフトウェアと社会システム」

慶応SFCの特別講義で、ringoこと中嶋さんと一緒にお話します。 偶然、茂木さんのエントリーとかぶっていました。共時性? 「物語としてのソフトウェアと社会システム -PICSYとgumonji-」 鈴木 健 氏 (PICSYプロジェクト) 中嶋 謙互 氏 (コミュニティエン…

ISED@12/12

ISED「情報社会の倫理と設計についての学際的研究」の第一回設計研が12/12(日)に六本木のGLOCOMで行われます。知り合いの方であれば、オブザーバーとして推薦できるかもしれませんので、ご連絡ください。 報告し忘れましたが、倫理研の第一回の議事録が公開…

I had an epiphany.(今年二回目)

11/26の池上さんの授業を聞いた後の電車の中で、ピピンと啓示が来て、その話を昨日のゼミで話したら、ezcaもkskもDuraidも面白いといってくれた。後はやるだけだ。 インスピの最初の元ネタはNHKスペシャル。ああいう番組も研究の役に立つもんだな。

私的所有の生物学的起源

今日の朝、私的所有の生物学的起源が細胞であることに突然気づく。今度小野さん@ATRとお話してみよう。

安富さん、髭がない

金曜日はFTPセミナーが終わったあと、池上研で飲みに行く。いきなり池上さんから「計算と物理はどっちが本質だと思う?」と聞かれて「物理です。計算は物理過程の切り出しだから」と答える。池上さんはまた最近考え始めているらしい。生命と計算と物理と時間…

政策コミュニケーション・プラットフォーム

先日、SFC ORF(Open Research Forum)というイベントが六本木ヒルズであり、最近お世話になっている井庭ゼミのブースで、彼らの作ったEclipseプラグイン型の社会シミュレーション開発プラットフォームをいじっていたら、ふと懐かしい顔を見つけました。井庭ち…

国立科学博物館に欲しいもの

今日は、地下3Fの物理の後半と2Fの日本技術の展示を見てきた。国立天文台の四次元デジタル宇宙プロジェクトの成果があったりして、ああこれがタイセイが観てきたやつかとか思ってみた。まーいろいろ面白かったんだけど、とにかく霧箱だ。 この年にして初めて…

ringoとデート

茂木さんのクオリア日記で国立科学博物館が絶賛されていたという理由で、ringoが行ってみるというので、一緒に上野の国立科学博物館に行ってきた。11月に新館ができて、地上3階地下3階に自然史を中心にかなりの量が展示されている。 例えば、熱帯雨林の…

しみじみ思う

ぼくは、なるべく物事の本質を捕らえてやろうと心がけてはいるけれど、一人の人間がなせることというのはつくづく小さいなあと、しみじみ思う。

心の理論と蒟蒻問答

サンタフェ研究所の佐藤譲さんは、池上研のOBで、研究動機のシンクロ率が高い人だ。先日、4年ぶりくらいにたっぷり4時間佐藤さんと話して、研究テーマについて意見をもらった。 コミュニケーションとしての数学という話をしたら、それはフォン・ノイマンが…

要約

今朝方、ISED研究会の文字お越しされたものが送られてきてチェックした。 恐るべき要約がされており、ニュアンスどころの話ではなく、意味が逆になっているところもあったので驚愕した。とはいえ、もしかしたら、本当にぼくの口からでたのかもしれず、現在照…

美味しいringoの育て方

土曜日に未踏ソフトウェア創造事業の中間発表会にいってきた。ぼくは気楽なもんで、プロジェクターのセットアップをする係りなので、他の発表者にひたすら質問をしていた。専門外の分野は適当な質問ができるので楽しい。Galapagosプロジェクトの発表は、なか…

PICSY blog 1周年

本日で、PICSY blog 1周年となりました。ご愛顧、どうもありがとうございます。 このエントリーで164個目となるので、ほぼ2日に1回エントリーしていたことになります。 最初は、Group blogのはずだったのですが、気がつけば、ぼくの個人blogになってまし…

PICSYにおける現時点のトレーサビリティ

日曜日に、友人の渡辺さんが主宰・演出している劇団アロッタファジャイナの舞台「わたしは真悟」を観てきた。楳図かずおの棒読みな演技が大変素敵でした。 一緒に観劇した澤邉さん@京大は、PICSYの人事評価システムへの応用に興味があって、それについて焼…

ISED鈴木謙介の論文について

今日はISED倫理研の第一回で、事前に委員には鈴木謙介さんの論文が送られてきた。ぼくは倫理研のメンバーではなく、設計研のメンバーなので、今日のISEDにはオブザーバー参加となるため、研究会がはじまる前に参考意見を述べておいて、よりよい議論の助けに…

池上さん芸大講義

茂木さんが芸大に講義をもっていて、一年に一回くらい池上さんが講義をするというので、上野の芸大まで行ってきた。講義のタイトルは"subtle,motion,precision"。日本語にすると、"ちょっと、運動、精度"ということになる。 熱力学とは「自然には変化する方…

ISED@GLOCOMのプレミーティング

昨日は、ISED@GLOCOMのプレミーティングに行ってきました。設計研のメンバーは、石橋啓一郎、村上敬亮、井庭崇、近藤淳也、八田真行、楠正憲と、全員知り合いなので、リラックスして議論できそうです。 政策や制度設計について話すときは、タイムスパンとス…

特別セミナー@井庭ゼミ

慶応SFC井庭ゼミで特別セミナーをすることになりました。もし参加されたいという方がおられれば、鈴木(ken@sacral.c.u-tokyo.ac.jp)まで連絡ください。 ************************************************************* セッション1「ルーマンとヴァレラに…

誤訳か否か

先日のエントリーに対して、いくつか反応がありました。 そのうち、特に馬場靖雄教授@大東文化大学から、丁寧な反論のメールがありましたので、本人の許可を得てここに転載させてもらいます。以後、blogに直接コメントいただけるとありがたいです。 Hiroshi…

チョムスキー「二十一世紀の言語学」

土曜日に言語学の研究会があって、チョムスキーの2002年のインタビュー「二十一世紀の言語学」の第二章と第三章をまとめて発表した。参加者は、駒場の認知言語の人たちと池上研の人たち、あわせて14人ほど。 今回、読んで良かったのは、ぼくのチョムスキー…

AVマニアDuraid

うちの研究室にDuraidというオーストラリアからの留学生がやってきた。Duraidは、すごいAVマニアで、日々驚かされる。AVマニアといってもAudio Visualですよ。 Duraidの液晶ディスプレーは、なんと解像度が3850×2550ある。米国某研究所がIBMに特注したものを…

2ch文学の命名者として、2ch文学と2ch発文学の違いを語ろう

PICSYのホームページへのアクセスが今日の昼過ぎから急増したので、何かと思ったら、あの「電車男」が新潮社から「文学」として出版されるらしい。読売新聞の記事をYAHOOが配信をして、そこの関連でCNETの梅田さんのblogがリンクされていたから、ということ…

誤訳との戦い

ルーマンの「社会システム理論」を読むゼミがSFCであったので、いってきた。ゼミの時間の最後にでた質問に即答できなかったので、ここに書いておきます。 問い:「要素と関係の差異」って何ですか? 答え:第二段落に書いてあります。 以下は第二段落を理解…