美味しいringoの育て方

土曜日に未踏ソフトウェア創造事業の中間発表会にいってきた。ぼくは気楽なもんで、プロジェクターのセットアップをする係りなので、他の発表者にひたすら質問をしていた。専門外の分野は適当な質問ができるので楽しい。Galapagosプロジェクトの発表は、なかなかうまくいって、終了後は美味しいお酒を飲むことができた。

その日の夜は、比叡山のふもとにあるringoのおうちに泊まったのだけど、ここでringoの形態形成の秘密が明らかとなる。

お母さんと妹2人はピアノの先生という音楽一家で、家にピアノや電子ピアノが8台もある。本人はドラマーなのだが、今ではキーボードを毎日たたいている。当然CDやレコード、楽譜がびっしり。お母さんの音楽に対するポリシーは、とにかく楽しくやること。

お母さんのもひとつの趣味は金魚で、玄関の外にはたくさんの金魚が水槽や鉢の中を泳いでいる。貝を水槽にいれておくと、水がきれいになるそうだ。

お父さんは呉服職人で、手と筆を使って高級呉服を作っている。実際に仕事場で(金)箔のつけ方とか見せてもらった。玄関近くの書棚には琳派の画集や、紋様集、家紋本などがある。家紋が結構面白くて、みんなでわいわいと見ていたら、お父さんがカレイドスコープを持ってきて覗き込んだ。ringo流の世界の楽しみ方は、こういう環境で育まれたんだろう。

江戸時代の造形は、とっても現代的で面白い。2000年に京都国立博物館で開かれた「没後200年 若冲」で観た樹花鳥獣図屏風を思い出した。

以上の条件に加えて、ドラえもん全巻とプログラムスキルとハックする心を加えると150万分の1の確率でringoが育ちますので、ぜひお試しあれ。まれにmikanやtomatoが育つかもしれませんが、それはそれで楽しいかもしれません。