2005-01-01から1年間の記事一覧

2006年 mixiとMySpaceはページビューでgoogleを抜く

ちょうど一年前に、次の年(つまり今年)はmixiとskypeの年になるだろうと予測していた。この予測は来年に持ち越しになるかもしれないが、このふたつのサービスの快進撃は見事なものだった。 mixiは、12月6日にユーザ数が200万人を突破したので、12月31日現…

マルクスとジョブズ

いまから40年ほど前であれば、マルクスを語らない若者はいなかっただろう。 ほとんどの若者は最後まで彼の文章に触れることはなかったが、ごく一部の若者は、嵐の後の静かな牢獄や四畳半の部屋で資本論を読み、彼が何を語ろうとしたかをはじめて知った。 …

コミュニケーション力学の変容に伴う経済倫理の下支え

最近のPICSYの進捗その2です。 ICCで先週の土日に行われたPICSY×gumonjiというワークショップは、ぼくとしてはかなり有意義な経験でした。 このワークショップは、gumonjiという環境シミュレータ上で仮想的な国をつくって、そこで貿易ゲームをしてPICSYで取…

PICSY人事評価がはてなで採用

よく考えると、このブログはPICSY blogなので、PICSYの話をしたいと思います。 ここ1ヶ月は、PICSY関連でずいぶん進捗がありました。 人事評価とオンラインゲームがすぐできるPICSYの応用として有望だろうというのが、展示会などで数百人とPICSYについて話…

今日と明日、ICCワークショップ

今日と明日、ICCでPICSYとgumonjiのワークショップがあります。 昨日の会場セットアップの風景はこんな感じで、20人がPICSYを使って対戦?をします。 すごく念入りに準備したワークショップになりました。 先日、坂本龍一&ニコライさんのLiveがあった4Fの…

XMLの文体と新しい社会契約論(7):構成的社会契約試論

「XMLの文体と新しい社会契約論」シリーズはこれにて完結となる。 以下は、季刊InterCommunication No. 55 2006 Winterに寄稿した論考を編集者の許可を得て、クリエイティブコモンズライセンスで掲載するものである。ただし、雑誌に記載されているものと必ず…

最小発火の原理

NHKスペシャル「立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える」をさきほどようやく見た。 この番組で紹介されている研究の一部は、すでに以前ブログで書いたことがある。 神経接続(Brain Computer Interface) 神経接続(続き) 前庭に電気刺激で加速度を…

罪と疑い

チューリングの「計算する機械と知性」を久しぶりに読んだが、やはり面白い。 読みながら、機械に罪の意識をどのように持たせるかについて考える。 倫理の問題は、罪悪感という感覚をどのように処理するかという問題に帰結する。 小さいころ、謝ると罪悪感が…

12月10日,11日にICCでPICSYのワークショップ

現在着々と準備中です。 まだ、若干のあきがありますので、どしどしご応募を。 また、この日にだめでもテストプレイに参加したいという小学生も募集します。 ワークショップ:「PICSY×gumonji」 自然環境シミュレーター「gumonji」の3D世界内での活動を,使…

ようやく余裕が

原稿3本に研究会やパネルが3本が立て続けにあって、やや余裕がない2週間だったけど、昨日の研究会が終わってようやく余裕ができそうです。とかいっているうちに、またすぐ予定が埋まったりして。 月末くらいに発売予定のInterCommunication誌に寄稿する論…

ised設計研 はてな近藤さんの回の議事録が公開されました。

近藤さんの回の議事録が公開されました。面白くなっていると思いますので、ぜひご一読を。内容は、予測市場や会議の公開など、はてなをいかになめらかにしているかというお話です。 参考:平成の松下幸之助 近藤淳也

明日ISED設計研「縦の社会を横につなげる~なめらかな国家の『設計』を目指して~」

明日、GLOCOMで以下の研究会があります。今回の講演者は経済産業省の村上敬亮氏です。 研究会が終わった後の懇親会で、PICSYを使ったゲームをする予定なので、よかったらきてください。 ========================================== 国際大学グローバル・コ…

PICSY Web復活

ここ1ヶ月くらい、PICSY Webが落ちていたのだけど、ようやく復旧しました。 コンテンツはかわりなしですが。 そろそろ、英語版をつくると同時に中身も見直したいですね。 あと、PICSYサービスなんてやったらいいかもと思いつつ、Webアプリをちょこちょこ作…

脱力万歳

PICSY以来の大きなテーマで論文を書いている。このブログ読んでいる人なら分かると思うけど、「XMLの文体と新しい社会契約論」の続き。まだ脱稿とはいかないけど。 テーマがテーマだけに、書いているときの集中力がなんともいえない。と同時に、ファイルを閉…

人生、宇宙、すべての答え

人生、宇宙、すべての答え 生命、宇宙、すべての答え わからない人はこちらをご覧ください。

犬も半側空間無視?

どうしても右に曲がらない「右折恐怖症」の犬 半側空間無視

11/6 ISED@ICC:情報社会をオープン にする

トーク・イヴェント「ised@ICC:情報社会をオープン にする」 インターネット文化の多様な批評家と制作者が一同に会する国際大学GLOCOM「情報社会の倫理と設計の学際的研究会」(ised)の特別編として,情報社会のオープン化というテーマについて,コモンズや…

ちえらぼ

ちえらぼというイベントで、以前紹介した、前庭刺激で加速度を感じるというのを体感できるようです。今日、明日で場所は秋葉原なので、体感したいひとはどうぞ。 via STN

Ningは次のgoogleか?

MosaicそしてNetscapeをつくりだしたMarc Andreessenがまた面白いプロジェクトを支援している。 Ning Ningはsocial appsを簡単につくるためのPlaygroundだ。 match.comやflikr、del.icio.us、amihotornotのようなWebアプリを開発し、実行することができる場…

ISED 倫理研

300エントリー目だから、大きめのを書こうとしていたら、だらだらと1週間たってしまった。 というわけで、ただのお知らせですが、10月8日(土)に ISED@GLOCOM 倫理研にゲストコメンテーターとして出ます。 Web4.0やらルーマンやらの話をするんじゃ…

FTEXTのインタビュー

commonsphere feature interview 02: FTEXT 『教科書をオープンに:新しい「教える-学ぶ」関係へ』 が公開されました。 FTEXT FTEXTのメインコンテンツは2つあります。 1.数学の教科書 2.数学の入試問題データベース これから、いろいろと増やしていこ…

錯覚展

駒場で錯覚展が開かれていて、これが大変おもしろい。今日が最終日なので、休日をもてあましている人はぜひどうぞ。ぼくは連続音の錯聴がお気に入りです。 錯覚といえば、Juan-Carlos Letelierというマトゥラーナの弟子(チリの人)が駒場の生産研にvisitor …

小泉純一郎と「無能の美」

自民党の圧勝に終わった総選挙そのものにさほど興味はない。ぼくが興味があるのは、小泉純一郎の引き際である。 小泉純一郎の仕事を一言でいえば、田中角栄的なるものの一掃である。 田中角栄が日本の政治に残したものとはすなわち、 1.土建を中心とした政…

XMLの文体と新しい社会契約論(6):Web3.0

最近、Web2.0というのが話題になっているが、特に騒ぐほどのことは何もない。Web2.0は、一言で言えば、「機械によって処理可能なWeb」であり、1998年にXMLの仕様が策定されたのは、さらにその数年前から、こうしたことが必要だという認識がWWWの首脳部にあっ…

何かと闘っている人々

大学時代の友人で文芸批評家を目指す藤山という男がいて、とにかく小林秀雄がすばらしいから読みなさいといわれて、「モオツァルト」「無常という事」くらいは読んだことがある。8年くらい前のことだが、まあ、こんなものかと思った。 それで先日、池上研の…

政策CPプロジェクト(衆院選2005プログラム)

知人の島くんから、以下のメールが送られてきました。 ――――――――――――――――――――――――――――― 政策CPプロジェクト(衆院選2005プログラム) http://seisaku.jp/ ――――――――――――――――――――――――――――― 「政策コミュニケーション・プラットフォーム(政策CP)」プロジェクト…

寺田寅彦3 科学者とあたま

池上さんはよく、馬鹿じゃないとよい研究はできないと言う。 これがどういうことか、寺田寅彦が明晰な文章で表現している。 頭の悪い人は、頭のいい人が考えて、はじめからだめにきまっているような試みを、一生懸命につづけている。やっと、それがだめとわ…

寺田寅彦2 化け物の進化

世界に化け物が満ち溢れているほど、そこには科学が芽生える。もしかしたら、京都で優れた科学者が育まれたのは、京都に化け物が多いからかもしれない。 小林秀雄の講演「信ずることと考えること」は、そうした化け物に対して知識人がとるべき態度について扱…

寺田寅彦1 物理学と感覚

絶対とか窮極の真理とかというものの存在を信じてそれを得ようと努力する人はこの点で第一に科学というものに失望しなければならない。 池上研合宿の、池上=佐藤論争とかぶった。 科学において唯心論はどう扱われるべきか。 ぼくの答えは「唯心論者を構成せ…

吉江くん最高 -カリキュラムにおける疎結合と密結合-

文科省の指導要領に少ししか準拠していない高校教科書 FTEXT 数学Aの出版前レビューをしている。 昨日は第三章の「場合の数」だったのだけど、これがまた気合が入っていた。吉江くんの心意気が感じられる章だった。数学的な物語としても面白いものだから、一…