2012-01-01から1年間の記事一覧

チューリングテストと身体性とその先(鈴木啓介氏特別寄稿)

チューリング生誕100年と1ヶ月の今日、特別にゲストエントリーを書いてくれるのは、英国サセックス大学研究員の鈴木啓介博士である。鈴木啓介氏は、もうひとりの自分を現実感をもって観るというドッペルゲンガー体験を生み出すことに成功して最近ネットで話…

茅野市で、科学未来館「かこさとし」巡回特別展本日より開催

ぼくが監修させていただいた科学未来館の特別展「きみのみらい・みらいのきみ-かこさとしと探しにいこう、絵本の中へ」(2010春)がの巡回展が、本日2012/7/14より長野県茅野市八ヶ岳総合博物館で始まります。 特別展「きみのみらい・みらいのきみ-かこさと…

無用にかえる

ひとつの旅の終わりは新しい旅の始まりでもある。 いま新幹線の中で、ひとつ前の旅について記している。 6月中旬に、山口で開催された人工知能学会に参加した。池上さんと岡さんが主宰するオーガナイズドセッション「マッシブデータフロー」で発表するためで…

チューリングの夢(森田真生氏特別寄稿)

今回のエントリーはチューリング生誕100周年特別企画で、数学者の森田真生さん(@orionis23)がゲストブロガーとしてPICSY blogに特別寄稿してくださいました。 「アラン・チューリング、その魂の灯火」(鈴木健)と共にお楽しみください。 森田さんは京都在住の…

アラン・チューリング、その魂の灯火

科学の世界に英雄はいらない。自然と真理のみが正義である科学にとって、科学の進歩を妨害する英雄史観は、せいぜい子どもたちの夢を育むひとつのきっかけにしか過ぎない。だが、アラン・チューリングという一人の数学者にして科学者が、かくも多くの研究者…