ちょうど一年前に、次の年(つまり今年)はmixiとskypeの年になるだろうと予測していた。この予測は来年に持ち越しになるかもしれないが、このふたつのサービスの快進撃は見事なものだった。
mixiは、12月6日にユーザ数が200万人を突破したので、12月31日現在、230万人ユーザくらいはいるだろう。1年前は25万人だったので、実に9倍に伸びたのである。これは300万人というぼくの読みよりはやや少ない結果だった。
mixiのユーザ数の伸びは指数はやや鈍化している指数関数のカーブを見事に描いている。
2004年10月7日 12.5万人
2004年12月22日 25万人(75日)
2005年4月6日 50万人(100日)
2005年8月1日 100万人(115日)
2005年12月6日200万人(125日)
このペースで伸びると、1年後は1600万人程度、2年後には1億人以上ものユーザを得ることになる。来年半ばくらいからペースは鈍化していくことは予想できるものの、1年以内に1000万人の大台を突破するのはほぼ確実な情勢だといえる。
alexaランキングによると、mixiはつい先日楽天を抜いて、日本で3番目にページビューの多いサイトとなった。この成長曲線だと、半年以内にmixiがgoogleのページビューを抜くのは間違いない。
この図では1位のYahoo! Japanが入っていないので、Yahooと比較すると、以下のようになる。
Yahoo!のマンモスぶりが目立つが、2年以内に、mixiが現在の8倍のページビューを獲得したと仮定すると、YAHOO!を追撃する位置に躍り出ることになる。これは、Webのこの10年の歴史の中で誰も達成しえなかった快挙である。
海の向こうではMySpaceが同じ位置を占めている。このグラフを見ると、googleを捕らえるのは時間の問題だ。
SNSというと、はじめは米国ではfriendsterと日本ではgreeだったが、この2サイトはどうなっているのだろうか。
greeは、最初田中さんが個人で運営していたので、去年の6月過ぎに起きたトラフィックの急増にサーバの増強が追いつかず、しばしばサイトが重くなり、これが致命傷となって失速した。その後、法人化してサービスの改良を行って持ち直しつつある。
friendsterもまったく同じ問題でつまずき、とうとう身売りも検討されているようである。
2006年、mixiとMySpaceはページビューでgoogleを抜き、Webの勢力図は大きく塗り変わることになるだろう。
それでは、よいお年を。