研究室のセミナー発表のために、Brain Computer Interface(BCI)についてリサーチした。BCIとは要するに神経接続である。ニューロマンサーから攻殻機動隊、マトリックスまで、このテーマを扱った作品は後を絶たないが、ここ5年ほどでSFからScienceへ、そしてBusinessへと急速に展開している。
最近、社会学系の人に対して神経接続について話す機会が何回かあり、いまこそ神経接続のもつ意味について議論すべきだと話したが、SFの世界の住人扱いしかされず、完全に無視された。社会学者は、基本的に過去と現在にしか興味がないということがよく分かる。
調べたところ、世界中で50以上のラボがこの研究をしており、研究者の数は数百人ほどいると考えられる。去年の9月にオーストリアで開かれた 2nd International Brain-Computer Interface Workshop and Training Course 2004は、記念写真から見るに70~80人ほどの参加者がいたようだ。
まだ小さな研究コミュニティだが、ここ数年で爆発的に人口が増えるであろうことは想像に難くない。
この分野を有名にしたDuke UnivのNicolelisの実験関連。猿がインターネット経由でロボットアームを操作したことで話題になったが、インターネット経由でなのは当然、技術的には本質ではないがデモとしては効果てきめん。Natureの論文をよむべし。
http://www.innovations-report.com/html/reports/life_sciences/report-27370.html
http://dukemednews.duke.edu/news/article.php?id=7493
MIT:Monkey controls robotic arm using brain signals sent over Internet
http://web.mit.edu/newsoffice/2000/monkeys-1206.html
Brown UniversityのDonoghueらはCyberkineticsという会社を作った。株も買える。Brown Universityには、BCIの授業があるようだ。
http://www.cyberkineticsinc.com/
http://www.gizmo.com.au/go/3503/
http://www.betterhumans.com/News/news.aspx?articleID=2004-10-14-3
授業
http://www.cs.brown.edu/courses/cs295-7/home.html
EEGを使った研究チームはたくさんある。
http://www.dpmi.tugraz.at/BCI04/
http://www.ece.ubc.ca/~garyb/BCI.htm
http://www.lce.hut.fi/research/bci/
Berlin:Muller
http://ida.first.fhg.de/projects/bci/bbci_official/index_en.html
http://tswww.ism.ac.jp/higuchi/metaware05/index.htm
http://www.cs.rochester.edu/u/bayliss/research/bci.html
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/2163947.stm
data inの研究チームへのリンクが5つ下のほうにある。
http://www.jiten.com/dicmi/docs/r/9972.htm
Brown Univ.とベルリンのチームについては、昨日発表を聞いてきたので、別途報告します。