占領政策

アメリカのイラクへ政策とライブドアニッポン放送政策に共通するのは、占領政策のレベルの低さである。両者とも侵攻そのものには成功したが、占領統治に躓いた。

戦争そのものよりも占領政策のほうがよっぽど難しいのは、歴史が教えるとおりだ。さらにいえば、その戦争をする価値があるかどうかさえ、占領の実行可能性や遂行能力によるとさえいえる。

その中でももっとも重要なのは、占領軍のトップが終始尊敬されるべき敵であり続けることである。両者に関して言えば、そのことに意識が向いていなかったのが最大の失敗といえる。占領政策は、開戦の火蓋が切られる前から始まっているのである。