ぼくらのマントラが決まった。
「世界を滑らかに」
マントラとは、サンスクリット語で真言のことであり、一種の呪文とも解釈される。
何万言のお経と同じような効果をもつ一言で、唱えた人と聞いた人の心に心理的な変化を引き起こす。
その場で異論がでなかっただけでなく、今日早速ringoがセミナーで使ったところ、効果てきめん、聞き手の心をつかんでいたようだ。マントラの資格十分といったところだろう。
これからは、「何をしているんですか?」と聞かれたら、「世界を滑らかにしています」と答えよう。
エジケンが"THE ART OF THE START"という本を読めというので、素直なぼくは、その本に書いてある最初の主張である、「マントラを作れ」ということを実践しようと考えてみた。
そのときにすぐに思いついたのがこの言葉である。実は、去年末にSFCの授業でPICSYについて話したときに、要するになんでこんなことをやっているのかを説明しようとして詰まり、ふと無意識に出てきたのが「世界をもっと滑らかにしたい」という言葉だった。
自分の口からでたその音を聞いてびっくりした。
「滑らか」という言葉は、1時間話し続けた中でここの一回しか使っていないので、たぶん聴衆のだれも気に止めなかっただろうが、ぼくの中ではこの言葉がそれ以来ひっかかっていた。話すということはそれ自体が発見のプロセスである。
今日の飲み会で、「滑らかさ」についての話題が盛り上がった後、パックス・アメリカーナについてみんなが話したときに、ふとパックス・ナメラカーナという言葉が思いついた。「滑らかさの支配による平和」である。われわれの目的は、パックス・ロマーナからパックスアメリカーナにいたるまでの世界史の秩序パターンに終止符を打つことである。
ということで、秘密結社の名前は、パックス・ナメラカーナにしよう。反対されたらどうしよう。うーん。